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2011年09月06日

青空は何が変わったのか

本業で各社の提案を評価しているんやけど、まぁ流行のキーワードというかクラウドって言葉が提案の中によく出てくる。これについてどうのこうのというのはここでは書かないが、そういえば1年前の今頃って自分も結構クラウド(より正確にはAzure)に熱を上げていたなぁ〜ってことを思い出し、そもそもAzureがローンチしたころと、今で何か状況が変わったのだろうかってところが久しぶりに気になった。

結論から言うと正直何も変わっていないようだ。
これは〇×機能が付いたとが従量課金の金額が下がったとかってことではなくて、当時からクラウドに突き付けられた「いったいどこでクラウドを使えば良いのか?」っていう命題に対して、残念なことに未だにその姿が見えていないように思える。
これは季節性がどうとか、一時的な利用とかそういった漠とした話ではなくて、例えば情報系なのか、マスタ管理なのか、生産管理なのか、受発注なのか、ECなのか、インフラに多大なコストを払っている超大手なのか、ITにそれほど予算をかけられない中小なのかってもっと具体的なレベルの話。
もちろんそれは対象企業におけるITのAs-Isの姿であったり、To-Beにおける自社のITの姿をどう考えるかによって、対象が変わってくるということは理解しているが、正直これらを踏まえてまでAzure(というかこの場合はクラウド全般)をまともに提案できる会社が世の中にどれほどあるのかって話になると、はなはだ疑問である。せいぜいがランニングコストが多少安くなります程度の話で終わりであろう。

いずれにせよ、もうそろそろ事例の中からAzureが使用されるシーンが見えてきてもよいと思うのだがが、そもそもエンタープライズレベルの事例自体がなかなか出てこないので、ここからもやっぱり見えてこない。

「なんでもできます」は「なにもできない」と同義なわけで、そろそろ経営層にアピールできるだけのAzure利用のシチュエーションってところを示してもらいたいものだが、それも今の状況を見ている限りでは当面叶いそうにない話か。

まぁ技術論も悪くはないのだが、Azureが使われずに消滅してしまったら技術もへったくれもないわけで、もうそろそろ誰にとってのAzureなのかってところを真剣に議論してほしいところだ。

Posted by GAMMARAY at 2011年09月06日 00:07 | TrackBack
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