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2011年05月25日

顧客の真の課題を探り出すには

今のプロジェクトや大学院のPBLなどをやっていてつくづく思ったことは、顧客の真のビジネス課題を引き出していくには、当該業務知識と経営知識が絶対に不可欠であるということ。もっと言えば技術知識があるかないかは、この段階においてほとんど意味をなさない、仮に課題を探る段階で技術知識がそれほど無かったとしても特に問題にならないことの方が多い。これは至極当たり前の話に聞こえるが、世の中の多くのIT屋はこういった知識の習熟よりも、より興味を持てやすい技術知識の方にばかり気を向けて、それがある程度のところまで進むと、その技術的な背景のみで都合よく論理を展開しはじめる。〇×駆動でも△□指向でも☆☆アーキテクチャでもなんでも良いけど、それ以前に最低限顧客(特に現場のユーザー)とまっとうに話が出来て、真の課題を引き出せるだけの業務、経営の知識やスキルを身に付けて、実際に実践して成果をあげてから語るべきだ。なにかの雑誌で「体験無き抽象化は利口なバカの始まり」とあったが、まさにこの利口なバカ状態に陥らないようにしたいものだ。

そもそもITがサービス業であるなら、提供するサービスの価格は、そのサービスによって顧客が得た利益によって決まる。これを理解しないで、ITを如何にうまく作るかってところのみで議論をしている人がほんと多いと感じる。どう作るか以前に、そのITは本当に必要なのか?ExcelやAccessでは本当にダメなのか?ってところから始めるべきだと思う。

Posted by GAMMARAY at 2011年05月25日 22:27 | TrackBack
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