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2011年01月21日

PGの評価

受託開発を生業とするSIerにおいてプログラマー(PG)って評価されるものなのかなぁ〜と考えた。この評価ってのは「○×さんがいたから、このシステムはできたんだよぉ〜」みたいなことではなく、要は給料を上げていけるのかってことね。まぁこれは簡単な話で要はPGの単価を上げていく以外に人月計算でやる以上は術がない。ではどうやって凄腕PGの価値を顧客に認めてもらって相応の単価を認めてもらえるのかってことが争点となる。そもそもシステム開発において腕の良いPGがもたらす効果ってのは、「品質向上」や「高生産性」が挙げられるが、前者については顧客からしてみればマイナスのものがゼロに戻るだけの話で品質なんてあって当たり前って考えるのが普通だろう。まぁIT屋からしてみれば「品質なんて頭からあると思うな」って言いたいところだろうけど、顧客はITの目線ではなく自分の本業や実体験でモノを語るので、ことこの日本にあってはIT屋の理論など通じないのよね。次に後者の高生産性についてだが、「○×は他のPGよりも生産性が10倍はあります!」なんて言おうもんなら、「じゃぁその分、工数は1/10になるんだよね」ってことで単価は上がれど、工数を削られて総額自体はトントンなんて理屈になるわけだ。せっかく単価が上がっても総額が変わらなければ、得られる利益も同じなので、結局給料を上げようがないってことになっちゃうのよね。ただここで考えないといけないのは、顧客はシステムが欲しいわけでなくて、そのシステムを活用して何かしらの価値を生み出したいわけで、要はPGという立場から顧客に提案ができるようになれば、顧客も凄腕PGの価値を認めてくれるということなのよね。これがPGの付加価値になるわけだ。それを「いや、そういった業務改善的な話はSEとか上の人がやるんでPGの自分はやらないっす」なんてことを言って、その裏で「PGをもっと評価しろ」と言っても土台無理な話、というかそれが受託開発の現実なわけだ。まぁそこはSIerもバカじゃないので、「PGで売るから安いわけだから、じゃぁアーキテクトって肩書にして単価を釣り上げよう」という作戦に出た結果、間違ったPGくずれのアーキテクトが量産されていくという負のスパイラルができあがる。
まぁ元々は畑の違う業界から来た自分からしてみれば、「そんなに自信があるんなら、自分で製品・サービス作ってそれを売ってきたらええやん、そんな自信もないのに評価だけ口にするな、そもそもどれだけの価値を顧客に提供できているのかを考えろ」と言いたくなるけどね。
視点を変えて自分たちが製品を買う時に多少高くても買うってのはどういう時だろって考えると、それはその製品のファンになった時が最大ではないだろうか。例えばAppleだったり任天堂のファンなんて金額の高い安いであまり躊躇しないっしょw そう、つまり所詮PGも1商品なわけだから、まずは価値を顧客に認めさせる地道な努力を現場で行い、自分のファンになってもらえば次からは勝った様なものである。凄腕PGと言われる以上は技術力についてはコンサルやSEにも負けないわけで、それを「自分はオブジェクト指向開発に詳しい」とか、「フレームワークも作れる」とかをアピールするのではなくて、その確固たる技術力をベースにして、そこから顧客に新たな価値を提案できないかってところを考えていかないとね。「それはコンサルが、SEが」って線引きしている限り受託開発の現場では給料は一生上がらないよ。そうだなぁ〜一度ゲーム業界とかでフリーランスPGで4桁の給料をもらっている方々に話を聞ければ良いのにねぇ〜、恐らく価値観が変わると思うけど。

Posted by GAMMARAY at 2011年01月21日 12:16 | TrackBack
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