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2010年10月17日

ドメイン特化戦略

一部の方から誤解を受けていそうなので、ここで書いておくと単に個人的趣味のレベルで言えば、自分はまだAzureが一番好きであるw ただ世の趨勢が数字だけでみればForceに傾いてきている感じが出てきたため、まず敵を知るという意味でFree版の登録、巨大マニュアルの印刷、関連書籍(クラウド雑誌、クラウド誕生など)を読み漁っていた次第。(ちなみに友人から相談を受けている話についてはまだAzureかForceかは決めかねている)
Azure側の視点でForceを見てみて将来的に怖いなぁと思うのは、Forceの宣伝文句と、ぱっと見の手軽さで多様な業種、企業にうまく導入が進んでいくと、そこから派生する領域を狙って、いずれはAppExchangeに特定のドメインに特化した3rdパーティーのアプリケーションが増えていくことが予想される。こうなるとあとは何もしなくてもForceにとっては利益が利益を生むおいしい支配的形態ができあがってしまう、つまりForce.comプラットフォームのできあがりだ。このプラットフォーム化が完成すると、いかにAzureが機能として強力であっても切り崩すのは非常に困難になってしまう。これはWeb2.0の勝ち組企業がほぼ独占的に市場を支配していることからも明白である。
今後Azureがこのようなドメインに特化したアプリケーションラインナップをそろえることが出来れば、Force.comに打ち勝つ絵もみれるようになるかもしれない。Azureはことさら機能面の優位性を強調するが、それでは22世紀になってもForceには勝てない気がする、所有から利用は単にOSやインフラを持たないという狭義的意味合いだけを言っているのではない。MS周辺の人たちは、なんでもかんでもMSさんが提供してくれることを期待してしまうという悪しき慣習がある気がするが、MSさんはコア技術の製品化までは提供してくるが特定ドメインに特化した領域については期待できないし、これをMSさんがやってはいけない領域でもある。では日本国内においてAzureでこのような動きを見せている企業があるのかとなると、自分が知る限り既存パッケージのSaaS化を除いては皆無な気がする(自分が知らないだけかもしれんけど)。まぁ既存パッケージは概ねコモディティ化しやすい業務分野を対象としているため、自分がイメージしている特定ドメインよりは範囲が広いが。いずれにせよ、この状況をネガティブにとるか、勝機ととるか・・

Posted by GAMMARAY at 2010年10月17日 16:55 | TrackBack
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