Twitterのツイートが多いなぁと思ったら今日はOSTでVSUG アーキテクトアカデミー(ハッシュタグは#vsug)なるものが開催されているらしい。自分としてはこのアカデミーなるもの自体にはなんの関心もないが、よく「アーキテクトって重要だがなかなか存在しないんだよね」という話はよく聞く。ただ自分からしてみればSIerの立場/視点で見ている間は至極当然のことで、ほとんどのSIerではアーキテクトは育ちようがないのではないかと思っている。
ITSSのエンジニアの役割体系をちゃんとみればわかるが、アーキテクトの主戦場は、"開発"よりも"戦略的情報企画"のところに重きが置かれているのが分かる。そうアーキテクトの役割はIT戦略の構想段階からIT部門/CIOと深く関わり、それをITでどう実現していくのかを共に考え、そして”実行する”ことが求められるわけだ。これをRFPをもらってからが主戦場になるSIerでは、このより上位の領域自体に踏み込むことがない(しようとしない)ため、どうにもこうにもアーキテクトを育てようがないというのが現実だと思っている。つまり構造の問題と言えなくもない(別に誰に罪があるわけではないが)。真のアーキテクトを目指すのであれば、源流から顧客と深く関わっていく、これが出来ない限りどう綺麗ごとを並べてもアーキテクトではないと少なくとも自分は思う。
にしてもこのツイートの山を見ていると、誰もビジネスの言葉で語っていないとつくづく思う。ビジネスイベント?アクション?イベントパターン??これを聞いてCIOやIT部門とどうやって会話する気なんだろ。まぁどんどんアカデミックな内容になっていって、結局抽象論になって最後は煙に巻くってのはいずこも常套手段ではあるがw アーキテクトがビジネスの言葉で語れないから「アーキテクトはいない」って最初の話が出てきちゃうんだろうけど。
Posted by GAMMARAY at 2010年10月16日 13:56 | TrackBack