とにかくヒトラーを演じたブルーノ・ガンツの鬼気迫る演技の迫力は凄まじい。 ベルリンに着々と迫るソ連軍を前に既に壊滅寸前のドイツ軍にすがるヒトラー、そしてその砂上の救世主に必至にすがる周囲の人々、目の前の圧倒的な大軍に絶望的になりながらも決死に戦う兵士たち、そして子供達・・ドイツ人だから語れない過去、ドイツ人だからこそ描けたリアリティ、いやそれ以上に人類の過去の歴史においてもっともタブーとされた1人の独裁者をドイツ人がここまで描いたことを素直に賞賛したい。
ヒトラー 〜最期の12日間〜