ここまで感情を抑えた静かな映画ってのも最近では珍しい。
ケイト・ブランシェットとジョバンニ・リビジ、2人の目が透き通るくらい澄んでて、もうそれだけで・・余計な音楽やら映像なんて必要ないんだよね、もうこの2人だけで・・トム・ティクヴァ監督ってその辺りをよく掴んでたんだろうなぁ。
映画後半の田園の中の大きな木の下でのシーンは本当に溜息しかでないよ、美しすぎて。
「なぜ最も大事な瞬間に、人間は無力なのだろう。」
この言葉、突き刺さるよなぁ・・
淡いブルーな雰囲気を持った作品をまた一本見つけたかな。
追記
公式HPを観て知ったけど、この作品の脚本ってクシシュトフ・キェシロフスキだったのか、あのトリコロール3部作の・・なるほど、通りでこういった落ち着いた作品になるわけだな。