MOTに通ってからたくさんビジネス書を読み、資格を勉強し始めてからは更に加速して今も読んでいる。
その中で分かったのは、日本の99.7%は中小企業であり、その内7割が赤字で経営をしており、年間10万社以上も倒産しているという事実である。
そして経営の勉強をする前は、企業の社長というのは皆当たり前の知識として会計の知識があると思っていたが、それは全くの誤解であり、利益さへ出ていれば企業は倒産しないと思っている方が実に多いということ。
そういえばMOT時代のゼミで某企業のコンサルをやった時に収益構造についてExcel化してもっていったら、こんなのは初めて見たと社長がおっしゃって、幹部の方まで呼ばれて説明を真摯に聞いて頂いたこともあった。
例えば簡単な会計の話で、
・手元に1000円の資金があり、これを元手に仕入値100円の商品を10個買った
・その後売価200円で商品を5個売った
この場合、手元に残ったお金は1000円のままであることは簡単な算数の話である。
そして決算処理で法人税を計算する際は、以下の計算式になる。
売上高1000円 ― 売上原価500円=粗利500円 × 法人税率30% = 法人税額150円
⇒実際は粗利から法人税が決まるわけではないが、便宜上ってことで
そのため、法人税支払い後の手元資金は850円になるわけだ。
経営者からしてみると、手元の資金は増えていないにも関わらず、なんで税金がとられるねん!ってことになりそうだが、これこそが利益が出ているのに資金繰りが苦しいの主たる要因である。
このカラクリは売上原価にあり、この原価ってのは売れた商品の原価であって、仕入れた商品の原価ではないってこと。
では残りの原価はどこにいったんだというと、これはPL(損益計算書)上には表れなくて、BS(貸借対照表)上の棚卸資産に現れるわけだ。
そうつまり小売りでは基本の在庫はなるべく持たずに、1日でも早く現金化しろって話はここにある。
自分はここで書いたような話やらなんやらがあって、とある計画を思いついたわけだ。
ここでは詳細は書かないが、自分にとっては壮大なプロジェクトだが、3年で形にしたいと思っている。