監督が「ティコムーン」を撮ったフランス・グラフィック・アート界の奇才エンキ・ビラルってんだから、そりゃもうその道が好きな人にとっては超期待作ってことになるんだろうなぁ。
まぁ写実的なCG映像ってのはデザイナーのセンスというよりは、投資された資本の額に比例して品質が決まるわけで、そういう意味ではフルCG映像のクオリティの低さは目をつぶろう、それでもCGと実写映像の合成にそれほどの違和感はなく、ホルス神話に退廃的近未来SFを織り交ぜた斬新なビジュアルこそがエンキ・ビラルの真骨頂と言える。
「ブレードランナー」「ガタカ」「ダークシティ」
こういったアート性と雰囲気に重きを置く近未来SFは結構好きなジャンル