今の物語を進行させながらも、過去の因果関係をも同時並行で進めて行く様はまさに脚本の妙、ともすれば混乱を招きかねない展開なのだが、巧みに時系列に整合性をもたせている。
ショーン・ペン、ベネチオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツらの演技も秀逸で、ついつい惹き込まれてしまった。
人は死の直後、21gだけ軽くなる。
5セント硬貨5枚分、板チョコ1枚程度のとるに足らない程度の重さ、それでも人が背負うものの重さはとてつもなく重い・・そこに人が一人いれば、その人が愛すべき人、守るべき人は確実に存在する。
絶望の中に見出した最後の希望、そして始まり・・人が最後に落としていく21gの重さってなんだろう・・