最近TeamSystemについての記事が@ITさんに載ったことで、ほんの一言程度だけど何人かから感想を聞いたが、なかなかTeamSystemの反響は大きいようだ。
ただ昨日帰宅してから、少しだけMSFのホワイトペーパーを読んでてふと思ったことがある・・どんな画期的なツールや技術がでたところで、それ単体ではそれほど劇的な効果があるとは思えない、それはTSも例外ではなく、全ての領域、フェーズにおいて統合され一貫した ある種の意思が存在する必要があると・・その観点から見ると、MSFのホワイトペーパー公開、TeamSystem、立続けに発売された.NETでのアジャイル本、Patterns&Practices翻訳、AAfn翻訳本リリース、ABやEnterpriseLibrary公開、そしてVS2005で実装されるTDD(テスト駆動型開発)を推進する機能等々は、その共通の意思のもと疎にも密にもその意思が反映された流れではないだろうか。
MS系の開発は単一ベンダーであるが故に製品間の接続性が良いとか、トータルコストが安いとか言われたりすることもがあるが、単一ベンダーの本質はそこではないと思う。
ようするに単一であるということは全てのフェーズ、ソリューションにおいて統合的な共通意思を反映させることができるということに尽きると自分は考えていて、そういう意味においてはその意思を理解し、拡張することでもっとも効果が得られるのではないかと思っている。
(自分の興味の対象がホットな技術トピックよりもAgile、MSF、EL、AAfN、P&P、OODへとシフトし出したのは、この共通意思というものに気づき始めてからに他ならない)
少し話が逸れるが、BLOGのビジネス流用も、これをコミュニケーションボードとして、ただ導入するだけの効果には正直大いに疑問がある。
言うなればBLOGとういものをプロジェクトに導入するのであれば、そのBLOGというものを開発プロセスの根幹に据えた新たな開発手法を考え出す必要があるのではないか?
既存のところに新しいものを無理やり押し込んで事がうまく運ぶなら、何も問題はないのだろうが、現実それでうまくいった試しはないと容易に推測できる。
以下に個々のレベルが高かろうとも、それが別々の意思を持って独善的に送り出されたものであるなら、それらを結合したところでそこに明確な共通意思は存在しない。
後者による効果が算術級数的に増加し得るなら、前者は幾何級数的な効果をもたらすという考えはやや極端というか過分な過大評価だろうか(^^;
まぁそんなことを昨日からずっと考えてて、また仕事が遅れていくわけです・・
Posted by GAMMARAY at 2004年10月26日 11:11 | TrackBack