実はこの映画の中で、もっとも怖いのはバク・シニャンの偏執的な演技だったりする。 心理迷宮ホラーと言っても要は黒澤清監督のCUREや回路のようなタイプと言えば分かりやすいかもしれない。 ただ母親が赤ちゃんをベランダから落とす瞬間、屋上から飛び降りた女性が一瞬だけベランダから見えた時など、コテコテの恐怖演出よりもこういった何気ないリアルなシーンの方が遥かに怖いということだけはよく分かった。 個人的にはこういうトーンの映画は嫌いではない。
4人の食卓