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2004年05月08日

人間の狂気の視覚化

パッション これはなんだ?映画と言ってしまって良いのか? スクリーンに描かれるのはひたすらに人間の狂気、憎悪、そして苦痛。
この作品に内容はない・・ただ聖書の一節を視覚化しただけの凄惨な光景がひたすら繰り返されるのみ・・この作品を撮ったメル・ギブソン監督の真意はなんだ?テーマはなんだ?伝えたいことはなんだ? この作品を観る前提条件は決して宗教的知識ではない、製作者側の真意を知らずして観たなら、目に映る光景はただ目を覆いたくなるばかりの凄惨なスプラッターだ。
今後この作品を観に行く人を止めはしないが、興味本位だけで観るのはよした方が良い、そのテーマを見つけられない (上映中見つける努力をしないと) と見終わった後に残るのは言いようのない脱力感と喪失感だけだ。

ちなみにこの映画、年齢層が高いというよりもやはり信者らしき人がかなり多かった。
上映中すすり泣く人、上映後腕を抱えられながら歩く人、ただ終わった後にまったく会話はなかったのがかなり異様な光景に映った・・今までこんな状況を観たのは始めてだ。
そういえばエンドロールが終わった後に、客の一人が立ち上がって
「この方こそが我々をお救いになった方なのです!」
と大声でいってる人がいたが、確かにそうかもしれない・・ただそれを聴いて直感的に思ったのは、
「ここから人類の長い戦争と殺戮の歴史もまた始まったんだよなぁ・・」
と。
彼らは考えたことがあるのだろうか、この世にイエスが存在しなければ人類はどういう歴史を辿ったのだろうかと・・別にイエスを否定する気はないが、宗教において救いと狂気は表裏一体だから。

その後の飲みは本当に救われたな(^^)
あのまま帰ってたら言いようのないモヤモヤが残って気持ち悪かっただろうけど、飲みは本当に楽しかった! 映画の話をしてる時って全て忘れられるから良いよな(^o^)
次もめっちゃ楽しみっす。

ちなみに今日はTHE VEILSの「THE RUNAWAY FOUND」を購入。
久しぶりの聴かせるUKロック!

Posted by GAMMARAY at 2004年05月08日 00:27 | TrackBack
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