この作品の上映後、満員の観客の誰もが沈痛な面持ちで、ひと言も発していなかった(発することが出来なかった)のが非常に印象的だった。
このユナイテッド93というハンドカメラを使ったドキュメンタリー調の映画は、それだけ衝撃的な映像が淡々と流れていく・・この作品は一見するとノンフィクションのドキュメンタリー作品のようだが、もちろん実際のユナイテッド93の機内で何が起こったのかなど知る由も無いわけだから、あくまで想像の世界でしかないわけで、どう評価すれば良いのか難しいところではある。
(事実ユナイテッド93は近くを飛んでいたF16によって撃墜されたという意見も根強いとか)
しかしこの作品を撮った製作側の拘りと苦悩は賞賛に値するだろう。
とにかくこのような悲劇が2度と起こらないことを切に願うばかりである。