連合艦隊ものは今までもいくつかあったけど、今作は連合艦隊の末路を史実にそって描くというよりは、その乗組員に焦点をあてて彼らの人間模様を重点に描いている。
その人間ドラマも割りと丁寧に描かれており、やや誰が誰だか分からなくなることもあるがまぁ許容範囲内、それ以上に最後に大和がアメリカ雷撃機部隊から攻撃されるシーンはまさに凄惨を極めており、下手をするとプライベートライアン以上かもしれない・・8億もの予算をかけて建造した大和のセットの威容さもうまく伝えており、2005年はなにかと迷走した角川作品のこん身の一作と言ったところだろうか。